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夜勤明け、体はくたくたなのに布団に入っても目が冴えている。
そのまま昼過ぎまで寝られず、夕方に寝落ちして、翌日また体が重い。
夜勤や車中待機のある仕事をしていると、この繰り返しに悩まされます。
結論から言うと、夜勤明けは「光を遮る → 仮眠を取る → 軽く食べる」の順番を決めておくと立て直しやすくなります。
眠れないのは気合いや根性の問題ではなく、体内のリズムが夜勤のスケジュールに追いつききれないために起きるものだからです。
この記事では、厚生労働省が公開している情報をもとに、夜勤明けに何をすればいいのかを順番に整理します。
そのうえで、車内での待機時間や仮眠をどう扱うか、生活リズムがきつくなったときにどう考えるかまで扱います。
読み終えるころには、明日の夜勤明けにやることが決まっているはずです。
夜勤明けに眠れないのは体のリズムのせい
まず知っておきたいのは、夜勤明けの不調には理由があるということです。
厚生労働省の情報サイトでは、交代勤務による睡眠の問題が「交代勤務睡眠障害」として説明されています。
厚生労働省 e-ヘルスネットの「交代勤務睡眠障害」のページ。症状と対策が解説されている
同ページでは、症状として「夜間の勤務を終えて朝方から睡眠をとる際になかなか寝付けず、寝付いても何回も途中で目が覚めてしまう」と説明されています。
さらに「起床後に疲労回復感が乏しく、夜間の勤務時間帯における眠気と注意集中困難および作業能力の低下がみられます」とも書かれています。
原因については、「深部体温リズムやメラトニン・コルチゾールなどのホルモンリズムは夜間勤務に伴う睡眠スケジュールに完全に同調しにくい」ためだと説明されています。
つまり、夜勤明けに寝つけないのは体の仕組み上ある程度起こることで、自分の意志の弱さではありません。
ここを誤解して「気合いが足りない」と自分を責めると、余計に眠れなくなります。
夜勤明けの過ごし方は「光・仮眠・食事」の順で決める
やることを毎回考えていると、疲れた頭では判断できません。
順番を固定してしまうのがいちばん確実です。
- 帰り道から光を減らす
- 帰宅したらできるだけ早く仮眠に入る
- 起きてから軽く食べる
この順番には理由があります。
光を浴びたまま横になっても寝つきにくく、先に食事を取ると消化のために体が働いてしまうためです。
夜勤明けにコンビニへ寄って、朝日を浴びながら弁当を買って帰る。
この習慣が、実はいちばん眠りを遠ざけていることがあります。
買い物は前日のうちに済ませておくと、帰宅から就寝までの動線が一気に短くなります。
夜勤明けの帰り道から光を減らす
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、交代勤務睡眠障害への対策のひとつとして「カーテンなどで日中の遮光に十分注意すれば、日中の睡眠内容を改善させることも可能」と説明されています。
日中に眠るなら、光をどう扱うかが最大の要素だということです。
帰り道はサングラスで光量を落とす
朝の通勤路は、想像以上に明るい環境です。
運転中は安全が最優先なので、視界を確保できる範囲でサングラスを使い、光量を落とします。
徒歩や自転車なら、帽子のつばを深めにするだけでも違います。
帰宅後は寝室を暗くする
遮光カーテンがあるなら閉めきります。
無い場合は、アイマスクでも代用できます。
スマホの明るさを下げる、寝る前に画面を見る時間を短くする、といった調整もあわせて行うと入眠しやすくなります。
夜勤中は逆に「明るく」する
同ページでは、対策として「夜間の高照度光照射を行う」ことにも触れられています。
夜勤中は明るい環境で過ごし、勤務が終わったら光を減らす。
この明暗のメリハリが、リズムを整える方向に働きます。
車内で待機する時間が長い場合も、勤務中は室内灯や休憩所の明かりを使い、帰り道から暗くしていく流れを作ると切り替えやすくなります。
夜勤明けの仮眠は「時間を決めて」取る
夜勤明けの睡眠で難しいのが、どれくらい寝るかです。
e-ヘルスネットでは、「夜間勤務中に仮眠をとると作業能率の低下が少ない」と説明されています。
勤務中の仮眠には意味があるということです。
勤務中に仮眠を取れる環境か確認する
実は、運転者の仮眠については労働時間のルールの中にも具体的な記載があります。
厚生労働省のポータルサイトによると、隔日勤務の場合、事業場内仮眠施設または同種の施設において4時間以上の仮眠時間を与える場合に限り、2週につき3回を限度に2暦日の拘束時間を24時間まで延長できるとされています。
また2人乗務の場合、車両内ベッドで8時間以上の仮眠時間を与える場合には拘束時間を28時間まで延長できるとされています。
つまり、長い拘束時間が認められる勤務形態では、その前提として仮眠を取れる環境が用意されているはずだということです。
自分の職場でその環境が実際に使える状態かどうかは、確認しておく価値があります。
夜勤明けの仮眠は「短く」か「しっかり」に振り切る
帰宅後の睡眠は、中途半端な長さがいちばん扱いにくくなります。
次の勤務までの時間から逆算して、どちらかに寄せるのが現実的です。
- 次の勤務が近い:短めに区切って起き、夜にまとめて眠る
- 次の勤務まで時間がある:無理に起きず、眠れるだけ眠る
大事なのは、その日の終わりに「夜また眠れる状態」を残しておくことです。
夕方に寝てしまうと夜の睡眠が浅くなり、翌日に持ち越します。
眠れないときは無理に粘らない
布団の中で眠れないまま長時間過ごすと、「布団=眠れない場所」という結びつきが強くなってしまいます。
30分ほど経っても眠れないなら、一度起きて暗い部屋で静かに過ごし、眠気が来てから戻るほうが立て直しやすくなります。
なお、眠れない状態が続いたり、日中の眠気が仕事に支障をきたすようであれば、自己流で対処せず医療機関に相談してください。
運転を伴う仕事では、眠気は安全に直結します。
夜勤明けの食事は軽く、順番を後ろにする
食事は、仮眠の後に回すのが基本です。
満腹の状態で横になると、寝つきにくく睡眠も浅くなりやすいためです。
どうしても空腹で眠れないときは、消化に負担の少ないものを少量にとどめます。
おにぎり1個、スープ、ヨーグルトなど、量を絞るのがポイントです。
起きてからの食事では、次の勤務に向けてしっかり食べて問題ありません。
夜勤前に重い食事を取ると勤務中に眠気が出やすいので、そこは調整してください。
カフェインは、勤務の後半や帰り道には避けたいところです。
効果が残ったまま帰宅すると、寝つきに影響します。
車内での待機時間を消耗しない時間にする
ドライバーや現場職の場合、夜勤明けと同じくらい長いのが待機の時間です。
荷待ち、送迎の合間、隔日勤務の仮眠時間。
ここを「ただ耐える時間」にするか「回復と休息の時間」にするかで、勤務全体の疲れ方が変わります。
光と姿勢を整える
車内で仮眠を取るなら、サンシェードやカーテンで光を遮ります。
シートを倒せる環境なら、できるだけ体を伸ばせる姿勢を作ります。
参考までに、改善基準告示で拘束時間の延長が認められる車両内ベッドの基準は「長さ198cm以上、かつ幅80cm以上の連続した平面であること」とされています。
体を伸ばせるかどうかは、それだけ休息の質に関わるということです。
音と情報を遮る
待機中は周囲の音が気になります。
耳栓やイヤホンで音を落とすと、短時間でも休まりやすくなります。
一方で、安全確認が必要な状況では周囲の音を遮らないでください。
状況に応じて使い分けるのが前提です。
通信環境を整えておく
待機時間に動画を見たり調べものをしたりするなら、通信環境が安定しているかどうかで快適さが変わります。
車内は場所によって電波状況が変わるので、月のデータ量が足りているかは事前に確認しておくと安心です。
生活リズムがつらいときは働き方を見直す選択肢もある
ここまで整え方を書いてきましたが、正直に言うと、工夫で吸収できる範囲には限りがあります。
拘束時間が長すぎる、休息期間が十分に取れない、仮眠の環境が用意されていない。
こうした状態が続いているなら、それは個人の過ごし方の問題ではなく、勤務条件そのものの問題です。
2024年4月から、トラック・バス・タクシーの運転者には新しい労働時間の基準が適用されています。
1か月の拘束時間は原則284時間以内、勤務終了後の休息期間は継続11時間を基本とし9時間を下回らない、という内容です。
いまの働き方がこの基準に照らしてどうなのかを一度確認してみてください。
同じドライバーの仕事でも、職種や事業者を変えるだけで拘束時間の実態は大きく変わります。
職種ごとの働き方の違いと、求人票のどこを見れば労働時間を検証できるかは、ドライバー求人の探し方にまとめました。
夜勤明けの過ごし方についてよくある質問
夜勤明けは寝ないほうがいいですか
一律に「寝ないほうがいい」とは言えません。
次の勤務までの時間によって、短く区切るか、しっかり眠るかを選ぶのが現実的です。
共通して言えるのは、夕方に寝てしまうと夜の睡眠が浅くなりやすいということです。
夜勤明けに眠れないのはなぜですか
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、深部体温やホルモンのリズムが夜間勤務の睡眠スケジュールに完全には同調しにくいことが原因として説明されています。
体の仕組み上ある程度起こることなので、自分を責める必要はありません。
そのうえで、光を遮る、仮眠の時間を決めるといった対策を取ることになります。
夜勤明けにお酒を飲むと眠れますか
寝つきが良くなったように感じても、睡眠の質は下がりやすくなります。
翌日に疲れが残る原因になるため、回復を目的とするなら向きません。
運転を伴う仕事では、次の勤務までの時間も考慮してください。
車内で仮眠を取るときの注意点は
エンジンをかけたままの仮眠は、換気や一酸化炭素の観点で危険があります。
駐車場所のルールに従い、換気を確保したうえで休んでください。
光を遮り、体を伸ばせる姿勢を作ると短時間でも休まりやすくなります。
眠れない状態が続くときはどうすればいいですか
自己流の対処を続けず、医療機関に相談してください。
運転を伴う仕事では眠気が安全に直結します。
勤務条件そのものに無理がある場合は、働き方を見直すことも選択肢になります。
まとめ:夜勤明けは順番を決めておくと立て直せる
夜勤明けに眠れないのは、体内のリズムが夜勤のスケジュールに追いつききれないために起こるものです。
気合いの問題ではないので、対策も仕組みで行うのが正解です。
やることは3つだけです。
帰り道から光を減らす。
時間を決めて仮眠を取る。
食事は仮眠の後に軽く。
この順番を固定しておけば、疲れた頭でも迷いません。
そのうえで、拘束時間が長すぎる、休息が取れないという状態が続くなら、それは過ごし方では解決できない領域です。
ドライバー求人の探し方で、労働時間の基準から求人票を検証する方法をまとめているので、あわせて読んでみてください。


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